それは夜も明けるころ。
小さな紫色のウォーターガンと一緒に渡された。
懐かしいプラスチックバルーン。
濃い蛍光のピンク色といやに黄色い色をしていた。
赤いストローからの息でそれが淡く広がる。
狂ったように3人で膨らまし、それは不安定な壁になった。
手にはベタベタ残らない。
口をキュと閉じられたバルーンとバルーンが円で繋がってゆく。
表面が圧縮され、その円は表情を持った。
小さい光の粒がしなやかに照らされる。
それが揺れるのを床から見上げた。
ただ、見る。という時間が過ぎる。
わたしは知らぬ間に眠りについていた。
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